新規にSSDを購入しようかとも思ったのですが、T1028のスペックを確認しますとチップセットが945系のモバイル用ということで、どうやらシリアルATAの初期版のようで、転送速度が頭打ちする可能性があるので、メインマシンで使っていた X25-M にしました。
メインマシンには前から使っていたG-MONSTERを使うようにしました。なぜ、G-MONSTERをT1028で使わないのかですが、G-MONSTERはプチフリで有名な初期のSSDでこれでT1028は厳しいということでややこしい入れ替えとなりました。
作業は、
1.メインマシンのSSDの交換
2.T1028のハードディスク→SSD
でした。
Windows 7ですが、OSでハードディスクの交換に対応しており、バックアップメニューから、『システムイメージの作成』、『システム修復ディスクの作成』を行い、ディスクの交換後、システム修復ディスクから起動し、作成したシステムイメージを使って新しいSSDにシステムを復元すればOKです。
もっとも、G-MONSTERはプチフリがするということで2台でRAID(ストライプ)で使ってたので今回もそうしようと、RAIDを組みました関係で、ICH10のATAモードが、旧システムはAHCIで、新システムがRAIDになり、普通では起動しなくなります。
マイクロソフトさんも、そこらへんは解っておられるようで、このページからドライバが入手できますので、システムイメージの作成前にドライバをインストールしておきます。
これで、メインマシンの換装はおわりましたので、同じことを行えばT1028は晴れてSSDに換装となるかと思います。
T1028側ですが今回は、フリーのバックアップツールの、EaseUs Todo Backupを使ってみました。これはT1028に載っているリカバリエリアを含めてコピーを行う為ですが、コピーした後に判りましたが、リカバリ領域を含めて正しくコピーを行うには、このページによると同一のディスクである必要があるらしい。実際に私の場合も起動時に、no_xpr というエラーが出て起動しなくなりました。
リカバリ領域をあきらめるなら、このまま、
回復コンソール(あらかじめT1028で修復ディスクを作成しそこから起動する)を起動し、このページにあるように
bootrec /fixboot
bootrec /fixmbr
とすると今度は、起動時に『BOOTMGR is missing 』というメッセージが出るようになるので今度は、このページのとおりに、
bcdboot c:\windows
とすると無事に起動するようになります。
ややこしいですが、次回の換装時はT1028でも、システムイメージの作成&修復で試してみます。
実際にどのくらいパフォーマンスが上がったかですが、以下のようになりました。
■換装前(購入直後のベンチマーク)
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor 1662.68MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
Processor 1662.72MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
VideoCard RDPDD Chained DD
Resolution 1024x600 (16Bit color)
Memory 2086,872 KByte
OS Windows NT 6.1 (Build: 7600)
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
40526 89909 63345 49731 50124 88444 12
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write RRead RWrite Drive
3908 3744 2052 284 71259 70572 13047 25937 C:\100MB
■換装後(液晶・SSD換装後のベンチマーク)
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor 1662.68MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
Processor 1662.68MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
VideoCard RDPDD Chained DD
Resolution 1366x768 (16Bit color)
Memory 2086,872 KByte
OS Windows NT 6.1 (Build: 7601) Service Pack 1
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
60509 82944 60433 49981 50396 88820 13
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write RRead RWrite Drive
24200 24563 2075 168 126108 79012 85191 38597 C:\100MB
なぜかグラフィック系のRectangleとTextのスコアが換装後の方が伸びているが、これはグラフィックドライバの設定が影響しています。
ディスクは、Read、Write、RRead、RWriteの項目になりますが、Readは、X25-Mの性能からいうとチップセットの転送速度の影響で頭打ちになっているようです。また、Writeはあまり性能が上がっていませんが、これはX25-M のもともとの性能になります。この辺りは最近の安いSSDの方がトータル性能が上がるような気がしますので、更に限界に挑戦すべくお金とヒマがあればロマンを求めたいところです。
RRead(ランダムリード)の伸びが大きく、確かに起動時間の体感速度も速くなっています。
SSDに換装したので消費電力の面でも有利かと思いますが、休止を行うと全メモリをSSDに吐き出すので、寿命の面からいうとなるべく休止は使わないように(ふたを閉じたときはスリープにするように)しています。
この辺りはしばらく様子みということで。
ちなみに、この一連の作業(計、6時間)をみていたヨメはあきれ返ったようでなにも言いませんでした。